解体工事とはどういった仕事?

具体的な仕事内容とその魅力に迫ります!

力仕事は体力的にきつくて長続きしそうにないと、諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし仕事の大変さは、どの職業も同じです。大変そうな力仕事も実際に挑戦してみれば、やりがいの大きさやその仕事ならではの魅力に、気づけるかもしれません。このページでは力仕事のひとつにあげられる建設業の「解体工事」について、どのような仕事なのかを詳しくご紹介していきます。

1. 解体工事の仕事内容

29種類ある建設業の1種として専門工事に分類される解体工事は、文字通り建築物を解体する工事を指します。建築工事と対になることが多い解体工事は、木造建築とコンクリート造の建物とで解体方法が異なるのです。
木造住宅の取り壊しを例に、解体工事の手順を追っていきましょう。まず高所作業のための、足場を設置します。バールやハンマーなどの道具を使って、各部屋の内装を手作業で解体します。建物の外部も可能な限り人力での解体を行うのです。屋根や壁・柱・基礎コンクリートなどは、電動のこぎりや建設機械を使って撤去していきます。
撤去作業では瓦礫など多くの廃材が出るため、その都度トラックで運び出す必要があります。しかし小さいものは手作業で、大きいものはショベルカーを使って分別回収するのです。ダンプカーでの搬出作業になる場合もあります。搬出作業を終えたあとは、片付けを行うとともに走行用ベルトなどで、敷地内の整地を行って解体工事完了となります。

2. 解体工事における仕事の魅力と大変さ

解体工事は各種建設機械の操作が欠かせない仕事です。幼い頃からそれらを操縦することに、憧れを抱いていたという方にとっては、魅力的な仕事といえるでしょう。日々埃と騒音と振動のなかでの作業となります。しかしすべての解体作業を終え更地となった景色に、達成感を味わえる仕事でもあるのです。
解体工事という仕事の魅力と大変さについては、主に次のような点があげられるでしょう。

2-1. 未経験でも可能

解体工事を行う職業の呼び名である「解体工」は、一人前になるまでに3年~5年の期間を要するといわれています。厚生労働省の「職業情報提供サイト」によると、実際に解体工として働いている人のなかで、就業前の訓練期間や実務経験はとくに必要ないと考える人が、半数以上になっています。
また解体工の50%が高卒者で、41.1%が高卒未満となっているのです。学歴に左右されない職業であることがわかるでしょう。まったくの未経験者でも、やる気さえあればすぐにでも挑戦できるのが、この仕事の魅力のひとつです。

2-2. 緊張感を伴う屋外作業

解体工事のほとんどは屋外作業ですが、よほどの悪天候でない限り作業は続行されます。厳しい暑さや寒さのなかでの肉体労働となるため、体力の消耗が激しいという大変さもあります。さらに重い荷物の運搬・建設機械の取り扱い、足場の上での作業などがあるのです。解体工事は一歩間違えば、大怪我につながりかねない、危険の多い仕事です。
自分や仕事仲間の安全確保はもちろんのこと、通行人や近隣住民の迷惑にならないよう、細心の注意をはらわなければなりません。常に注意力と緊張感が求められます。

3. 解体工事をする方のキャリアアップ

作業経験のない人が解体工事の現場で働く場合、まずは瓦礫の収集や粉塵の飛散を防ぐ、水かけなど軽作業からのスタートとなります。現場での経験を重ね必要な資格も取得すれば、十分にキャリアアップが可能です。ここからは解体工として作業の幅を広げ、キャリアを積むためふたつのステップをみていきましょう。

3-1. オペレータとして活躍するために

オペレータとは建設機械の運転手を表します。建設機械には作業目的によってさまざまな種類があり、各々習得すべき操作技術が異なります。一作業員がオペレータとして解体用かつ、機体質量3t以上の車両系建設機械を操作できるようになるためには、労働安全衛生法で定められた「車両系建設機械(解体用)運転技能講習」を、修了しなければなりません。
なお機体質量が3t未満の場合には「小型車両系建設機械(解体用)運転の、業務に係る特別教育」が必要になります。

3-2. 解体のスペシャリストになるために

未経験で現場に立った作業員が8年以上解体工事の実務経験を積むと、解体工事施工技士試験が受験可能になります。「解体工事施工技士」とは国土交通大臣登録の国家資格で、解体工事に特化した唯一の資格として、位置づけられているものです。
試験の合格率は平均56.3%と難易度はやや高め。しかし合格すれば解体のスペシャリストとして、称号を得られるのです。さらに解体工事現場の施工管理に必要な「主任技術者」へ、ステップアップするための資格要件を満たせることになります。

4. まとめ

これまで力仕事はしたことがないという方にとって、解体工事はつらい仕事かもしれません。しかし無心になって身体を動かしているうちに、今まで抱えていた悩みがちっぽけなものに思えてくることもあります。全身を使った労働のあとでしっかりと食事を摂り、ぐっすり眠ってまた元気に仕事をするのです。この基本的な生活の繰り返しは、やがて心と身体によいリズムをつくりはじめるでしょう。
大阪で建設業を営む「新滉建設株式会社」は、さまざまな苦労や挫折を経験した仲間が、ともに汗を流して働いている会社です。実務経験等は問いません。工事現場の仕事は初めてというあなたも、一緒に働いてみませんか。ぜひとも一度ご連絡ください。

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